以前ブログでも紹介したオススメ作品です。
超がつくお金持ちばかりが通うブルジョア学校に、特待生制度で通っている庶民、藤岡ハルヒ(女)が、ある日、「ホスト部」やらに入部するハメに。そこの部活内を軸に描かれるラブコメです。上記の割愛されまくりのストーリーだけ読むと「ホスト部って(笑)」みたいに思うかもしれませんが、この作品は設定やタイトルで敬遠したら絶対に後悔する作品です。ギャグがメインなのですが、それぞれのキャラの内面を深く掘り下げてくれるシーンや話も多く、思わず「分かる分かる!!」とボロボロ泣いてしまう事も多々あります。この作品はギャグのテンポがすっこく上手くて、随所にあらわれる字幕テロップが効果的に使ってあって、「こういう使い方、ありじゃん!!」と感心させられました。緩急の付け方が上手。
あと動画ですが、もー動く動く!この動きがあってこその面白さだと思いました。そしてそのキャラクター達に命を吹き込む声優さん方々の好演。普段声優さんあれこれでアニメーションの評価はしないのですが、この作品に関しては「この人達で良かった!ありがとう!」と心から思いました。特に須王環役の宮野真守の演技がとても活き活きとしていて、そのままでも充分魅力的な環が更に魅力アップ!愛すべき馬鹿となりました(笑)。それと、双子役の鈴村健一と藤田圭宣の完璧なシンクロっぷりも必見です。本領発揮の第5話「双子、喧嘩する」はやばいですよ。
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【メインキャラクター紹介&個人的名言】
・藤岡ハルヒ 「生物学上は、一応」
この作品のヒロインであり、唯一の(わりと)常識人。そしてこの作品での魅力の1つでもあります。少女漫画のヒロインにありがちな恋に恋するという子ではなく、寧ろ恋愛に対してクールな姿勢をとっている彼女。そこがまたこの作品の魅力でもあるんでしょうね。ヒロインが恋愛に対して無頓着な所為で全然フラグ立たねー!!みたいな(笑)。ただボク少女という訳ではなく、時折ちゃんと女の子らしい一面も見せてくれるのです。そこがまた可愛いんですよ・・・!同性から見ても好きになっちゃうような、そんな女の子です。名言に選んだ「生物学上は、一応」ですが、これは1話を見てもらえれば分かります!淡々とした口調で放たれたこの台詞はたまんないですよ。
・須王環 「お父さんは反対だぁああああああああああああ!!」
ハルヒの自称・お父さん。そしてイケメン。環はきっと本当に顔は恰好良いと思うんですよ。ていうか実際恰好良いです。普段は完全にボケキャラ、を通り過ぎて馬鹿キャラなのですが、決める時は決めます。ナルシスト系のキャラって普段はウザいと思ってしまうのですが、環は只のナルシストじゃないんですよね。どうしてだか愛おしい。実は天真爛漫なだけじゃなく、家庭内での暗い過去を持ち合わせているんですよね。
名言に選んだ「お父さんは反対だぁあああ(以下略)!!」は第23話で発せられます。この台詞から始まる環の暴走っぷりが大好きです!
・鳳鏡夜 「それなりに興味深い見解だ」
まぁ皆さんご存知かと思いますが、鏡夜が一番好きです。こういうキャラクターが私いちばん好きなんです。だっていちいち恰好良いんですもん。環をぞんざいに扱いながらも大切にしている鏡夜。実は鏡夜も環に救われた人の1人なんです。
名言に選んだ「それなりに興味深い見解だ」は、私のちょうお気に入り回、第17話の台詞です。ハルヒに対して無自覚ながら恋心を抱いている(光邦談)鏡夜がこの台詞を言うとどきどきしちゃいます。
・常陸院光 「お前の友達は俺らじゃんか!」
双子のお兄ちゃんの方です。ハルヒ曰く「1人でも非常識」の方。独占欲が強くて子供っぽいのですが、それは今までの人との交わりのせい。今までの馨と2人だけだった世界にハルヒが侵入してきて、そこからの光のハルヒへの感情が徐々に見えてきます。第16話での軽井沢での話は双子にとっての大きな分岐点なのでは?
名言に選んだ「お前の友達は俺らじゃんか!」ですが、これは名言というよりは、光がハルヒに対しての独占欲を剥き出しにした台詞なので、選びました。これまで他人に対して興味を示さなかった光がこの台詞を発したのは凄い大きいと思うので。
・常陸院馨 「でも光がもう一歩先に進みたいって気付き始めちゃったらそうしたら僕は・・・どうしようかな。」
双子の弟の方です。ハルヒ曰く「1人だと割と常識人」。馨は光に比べてちょっと大人。ハルヒが2人の世界に侵入してきた事によって変化してくる様子を作品内で印象的なモノローグで語られており、それが涙を誘います。馨の第5、16、21話での台詞は本ッ当に切なくなります。
彼、実は名言多いのですが、私があえて選んだのは第21話での台詞。
常陸院兄弟はお店の接客時はBL設定として売られていますが、実際は違いますよ。
・埴之塚光邦 「はっきりしない男って、ぼく、クズだと思う」
とてもじゃないけど高校3年生に見えませんって・・・!という可愛らしい容貌のハニー先輩。でも秀才だったり、後輩の恋愛模様を冷静に分析するなど、先輩らしさも持っています。甘いものが大好きで、夜には「スペシャルケーキナイト」を開催しているそうな(笑)実は武術の達人で、ハニー先輩が本気出すとやばいらしいですよ。
名言に選んだ「はっきりしない男って、ぼく、クズだと思う」ですが、これは第23話でボサノバ君に放った一言。ブラックハニー発動でめっちゃ怖い!普段の可愛いのって計算なの?と思わされちゃいます。
・銛之塚崇 「ま¨」
モリ先輩も好きです。普段はほとんど喋らないのですが、ハニー先輩にいつも付き従っていて、ハニー先輩に何かあると様子が変わってしまいます。接客内容的には言葉よりも行動でときめかせてくれます。常識人に見えますが、カニを頭から殻ごと食べたりと実はモリ先輩も非常識気味?ハルヒを結構可愛がっています。ハルヒもモリ先輩を割と信用している感じあります。
名言の「ま¨」ですが、第8話での発言。モリ先輩、やっぱボケキャラ?(笑)
【お気に入り回】
本当に全話大大大好きなのですが、あえてお気に入りを挙げると下の話数が印象深いです。と、いうより個人的にくすぐったくなったりパッションを頂いた回、といった方が正しいでしょうか。
第05回「双子 ケンカする」
第08回「太陽と海とホスト部」
第10回「藤岡家の日常」
第16回「ハルヒと光の初デート大作戦」
第17回「鏡夜の不本意な休日」
第21回「いつかカボチャになる日まで」
第24回「そして鏡夜は出会った」