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・Ergo proxy (2006年)
Ergo Proxy I
ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006-05-25
個人的評価*66点
「サムライチャンプルー」で話題を呼んだマングローブの次作という事と、個人的に好きそうな設定だったので正直期待して見ました。しかし蓋をあけてみると、「イマイチ」感がどうしても払拭されなかったです。1話1話では良いな、と思った回はもちろんありました。ただ全体の「作品」としてこの作品を評価すると「イマイチ」だったんです。色彩を落とした映像は見てて洒落ている、と思ったし、OPとEDでゾクッともしました。(OPのMONORALというバンドが非常に良かった)ただ肝心のストーリーに確固としたものが無いような・・・。そこに向かって進んでいるという感が見てて感じられなかったのです。その所為か見切り発車のままグダグダ話数だけが進んでいってしまったんじゃないのかなぁ?と思いました。
印象的な回は15話のクイズの話。最初はスタッフ、何遊んでるの?と思ったのですが、実はこの回、かなり重要というか、深い回だったんだなぁ、と全部見た後に分かりました。キャラクターだとピノの無邪気さに全編通じて救われました。ピノかわいいよピノ。
この作品は、1回見ただけでは絶対に評価出来ないと思います。2回周りは必須だと思います。
世界観はとても好きです。個人的に非常に「惜しいなぁ〜」と思った作品です。

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・エルフェンリート (2004年)
バップ
発売日:2004-10-21
個人的評価*70点
萌えグロという新ジャンルを確立した作品。
それにしてもキャラ設定が凄い。こういうキャラクター(しかもヒロイン!)を生み出せる原作者にまず感服。
さて、ストーリーの展開や動機は奇抜なキャラ設定とは異なり、割とスタンダードなんじゃないかな、と思います。流れに不自然さは感じられなく、グロテスクな所を除けば非常に見やすくて分かりやすい作品だと思いました。最初、ルーシーはただ最初からこういう子なのかな、と思って見ていたのですが、そうなってしまった背景があり、生まれつきの見た目や力の差で苦悩している様子が見ていて少なからず共感がもてました。ルーシーの別人格「にゅう」は「本当ならこうなりたかった」という姿。その愛らしさは時に残酷でした。
なかなか面白い作品だと思いますが、個人的にちょっと「惜しいな」と思った所は、人体の腕とか足などが切断される際の断面図が、あまりにも簡略化されていた所。伊藤ハム的な断面図の所為でグロテスクというよりも下品に見えてしまいます。こういった作品ならもっと残虐なシーンでは気合い入れて欲しかったですね。一度見てみても損はないかな、という作品ですが、進んで見るような作品でもないかなぁ〜。
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・狼と香辛料(2008年)
ポニーキャニオン
発売日:2008-04-02
個人的評価*60点
剣も魔法もないファンタジーストーリー、と銘打たれたこの作品。
ヒロインのホロが狼であるという点を除けばファンタジーという要素はあまりなかったなぁというのが最初に思い浮かんだ感想でしょうか。要所要所のロレンスとホロのラブコメをニヤニヤしながら見る為の作品です。商人という仕事をしている主人公を中心に物語が進むという点はなかなか今までにない感じで新鮮でしたが如何せんちょっと説明が長過ぎたかな。原作を大事にしようというのは何となく伝わりましたのですが。悪くはなかったのですが、イマイチ心に響かなかったです。良くいうと綺麗に纏められていましたが、悪く言うと地味。
ホロの表情がころころと変わっていくのは可愛い!ロレンスを弄んでいるようで、自分も焼きもちを妬く彼女が大変キュートでした。
何故面白く感じなかったのかを考えたのですが、主人公が商人として独り立ちするにはどう見てもまだ力不足だろう、と何度も思ってしまったのが原因の様に感じます。そこら辺をもっと上手に描いて欲しかったかな。
OPの「旅の途中」。良い曲です。彼女の歌を聞いて下さい。
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・おおきく振りかぶって(2007年)
アニプレックス
発売日:2007-06-27
個人的評価*90点
もう、ただただ純粋に面白かった!!!
 ひぐちアサさんの絵はアニメには向いていないんじゃない、と思いながらちょっぴり不安な気持ちで見始めたのですが、第1話からすっかり引き込まれてしまい、一気に最終話まで見てしまいました。この作品は原作を途中まで読んでいたので(桐青編の途中くらいまで)多少雰囲気を知っていたのですが、原作の良い所を丁寧に、かつちゃんと「アニメ」にしてくれたなぁと思いました。
1クール目で描かれたことがあるからこそ、この次の桐青との試合で「投手」として活躍する三橋がいるんですよね。私は個人的に13話の「夏大開始」がとても好きです。練習風景や、周りの応援風景などが丁寧に描かれていて、まるで誰かの青春時代をこっそり覗き見しているような気分になりました。あぁ、私もこんな青春時代送りたかった・・・!  特に熱くなっていくのはやっぱり対桐青戦からだと思います。試合をしている選手達も本気で「試合」をしていて、応援団や父兄も本気で「応援」している。だからこんなにも点を取られると落胆するし、点を入れれば本気で喜ぶ。私もこのスタンドで応援していると錯覚してしまうくらに、西浦を応援してしまっているんです。でも、だからといって相手校の方にも物語がある訳であって。桐青の投手と捕手の最後の台詞は心打たれました。キャラクター1人1人に見せ場や、持ち味があって、見ていると皆好きになっていくんです。
 心理的なトレーニングなど、今までの野球漫画とは違ったアプローチもしているこの作品。特にキャッチャー阿部とモモカン(監督)の思索がとても長く描かれています。でもだらける、ということは全くなかったです。阿部を見てキャッチャー好きになった人、結構いるんじゃないですか?私はそうです。(というよりこの作品のお陰で野球ルールがちゃんと分かる様になり、おまけに高校野球まで見るようになってしまいました。)
 この作品のOP、徐々に変化しています。特に前期のOPでは徐々に日も落ちていき、グラウンドの白線も薄くなっていっているんです!時間の経過をこんな所で表しているなんて・・・!初めて気付いた時は震えてしまいました。後期のOPも微妙に試合と共に変化していっているので必見です。
試合中に流れるブラスの音も応援団の掛け声も、これまた良い味出してるんです。
 本当に素晴らしい作品なのですが、あえて難をあげるとすれば、主人公三橋の異常なまでのウジウジっぷり。これは正直イライラするのは避けられないと思います。これを乗り越えられるか乗り越えられないかでこの作品に対する評価って結構変わってくると思います。
とはいえ、近年稀に見る良作アニメです。深夜枠なのが惜しいくらい!
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